もろこしブログ

生きたいのであります。

会社を辞めました

 3月20日付で。今は別の会社で働いています。


そんな僕、関西圏ではそこそこの知名度を誇る小売店の販促部門部門長をしていたんですよね、ぼく!
しかも、デザイナー! おっしゃーれー!(でもモテない、そして金もない)

 さておき。
長い間勤めた会社を辞める決意って、なかなかできませんでした。
わりと普通の人ですので。

で、会社を辞めた理由なんですが、事務所に行動や悪口言っていないかを監視するカメラがついたことや、僕の出していた企画を上長がすべて握っていて、本部長に何もしていない評価を受けて年収は大幅に下がったことではないです。
また、年間休日がギリギリレベルですくない上に、早く帰ると仕事をしていない評価をされたりすることや、残業時間の増加を叱責する人間が設定する会議の時間が、いつも定時後から深夜手当のつく時間ギリギリということが原因でもないです。
冗談です。冗談です。

 


上記は、辞める理由というより呆れました。お酒の場のネタにはなりますけど。

 辞めた理由は人です。嘘をついたり、非合理的だったりな人間とのやりとりに疲れたんですよね。
そういう人間を重用する会社で、僕が成長できるとも思わなかったので、思い切りました。

有給も山ほどあったんですが、引き継ぎや残務で使えませんでした。チクショウ。

そうそう、2ヶ月以上前に辞めると伝えて、一番エライ人に伝わったのが辞める数週間前だったというのが中々修羅場でした。
「今言ったから、挨拶してこい」って上長に言われて、「は? 今頃?」とか思いながら挨拶に言ったんですよね。

ドア開けたらむちゃくちゃ怒っているんですよ。見た瞬間わかるぐらい。
表向き用の綺麗事な退職理由を伝えるとスパークです。

「君がそんな理由で辞めるわけがない。本当のことを言ってくれ」

うん、遠慮なく伝えました。
何度言っても嘘つきがおかしなことをすること、それを一番エライ人含む複数の幹部に伝えても改善されなかったこと、そんな環境では自分を成長できないこと、などなど。
それからのやりとりは伏せます。

 僕は前の会社で唯一、本当の理由を一番エライ人に伝えた人間だと思います。
あと、普段から公言していましたが、その一番エライ人、つまり創業者を心の底から尊敬していますし、憧れています。今でもです。

↑なんかいいこと書いていますね。モテますか。

 せっかくなので、前の会社の振り返りを行いましょうか。

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●前の会社で学んだこと

・チャレンジしても良いという企業風土って大事
出てみるとわかるんですが、チャレンジさせてくれる会社って中々ないです。
そういう意味では、前の会社は素晴らしかったと思います。大きいことはできませんでしたが。

・人の欲望には様々な形がある
えー! と思うような商品が売れたりしました。
ステロタイプな考え方を捨てるきっかけになりました。

ブラック企業は、おかしな人間が1〜2人もいれば完成する
下にいるときは扱いやすい部下、上に行けばブラック上司というタイプの人間が一人でもいればブラック企業になります。
ポイントは前半部の「下にいるときは扱いやすい部下」ですね。
少しでも上にあがると、扱いにくい部下にジョブチェンジ。自分の下を圧迫し始めます。

・市場を調査する重要さ、ターゲティングを真剣に
そこに需要があるのか、その需要がいくらのお金を生み出すのかということを、直感ではなくきちんと調べる人の大事さ。
誰に売るのか、誰が買ってくれるのか、どういった思いでお金を落とすのか、これらをきちんと考えてないと、本当に損しかしないんですよね。

・カタカナ職業だからってモテない
デザイナーやってるって言ってもモテないこと。おかしいだろ。

・「この場所電波が悪い! 盗聴器があるはずや! おれは盗聴されている!」と本気で言う人がいた
ご家族の方は心療内科だったり、そういうところに連れて行ってください。
病識がない状態です。

SNSでのセールスプロモーションや広報活動
これは本当に良い経験になりました。
「××という企業だから、こういうキャラクターで行く」というのをガチガチに設定して運用しました。
確信を持って運用していたので序盤の動きは予想通りでした。
中盤以降は部署間の連携がうまく行かず、なかなかもどかしかったです。

・キャラクターの制作
細かい部分まで詰めてキャラクターを作りました。
何の設計思想もないキャラクターではないので、ユーザーの反応が想定通りで最高に気持ちよかったです。

・創業者の気合やタフさ
気合とかタフとか、目に見えないなにかが、自分と創業者の差だな〜と思いました。
創業物語というのはどの企業にもあると思いますが、「限界まで諦めない」「親、嫁子どもがどうなろうが構わない!」という根底にある物語は迫力が桁違いです。

・アレした元従業員がすごい(悪い意味で)
わりと僕は割り切れる方なのですが、それは常人のレベルなのだと思い知らされました。
僕なんかを余裕で上回る切り捨て。
土壇場でそれができるというのはすごいなと思いました。詳しくかけないですが。


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 書き出してみるとろくでもない部分がほんとうにろくでもない。
しかし、僕という人間を非常に高く買っていただいたことは、僕の仕事に対するポジティブさを強くしました。
ありがとうございました。

そこまで大きい規模の会社ではなかったので、0から100まで作るというフローに何度も携わりました。得難い経験を積む機会をいたただいたことに感謝しています。

いい話エンドですね。
ファンは増えますか。